子ども達はご家族と離れて暮らしてはいますが、誕生日や成長の節目の大切なイベントは、ご家族の方と一緒にお祝いし大事な思い出に残る日となっています。
特にお誕生日は、担当職員がお部屋をパーティー仕様に飾りつけし、ケーキ(ケーキはその子の好きなもの。例えばアンパンマンのケーキやドラえもんのケーキ、フルーツ大好きな子はフルーツがたくさんのったケーキなど)を準備。
主役の子どもはおしゃれをしてご家族と一緒に楽しくお祝いをします。
子どもたちは、保護者の方からカードに書かれたメッセージをもらったり、担当職員から手づくりのプレゼントをもらったり、ご家族にもいっぱい甘えてたくさん「おめでとう」「かわいい」の言葉をもらって・・・とってもうれしそうです。
お部屋に帰ると、いつも一緒に生活をおくっているホームの職員やお友達にも「おめでとう!」とたくさん声をかけてもらって、お誕生日は子どもたちにとって、心躍るうれしくて楽しい日になっています。
先日こんな出来事がありました。
あるホームのリーダーさんが、ニコニコしながら「聞いてください~」とうれしそうに私のもとにやって来て、手に持っていた袋から画用紙と花紙で作られたブーケを取り出し
「自分は忘れかけていたんですけど、実は私、先月誕生日だったんです。」
とのこと。
聞くと、ホームの職員が子ども達と一緒にリーダーさんの誕生日のサプライズをしてくれたということでした。
子どもたちと職員が一緒に手作りのブーケを作りプレゼントしてくれたようです。
ブーケを作りながら一番年上の子どもに
「内緒ね。」
と言うと、当日までしっかり約束を守りサプライズに全面協力!
リーダーさんを職員と一緒にびっくりさせて、とってもうれしそうだったとのことでした。
きっとその子はその瞬間までドキドキわくわくが止まらなかったでしょうね。
その子のちょっとはにかみながらもうれしそうな顔が浮かんできます。
サプライズの後は、ホームの子どもと職員が一緒にたこ焼きを作ってたくさん食べたそうです。
とってもうれしそうに話すリーダーさんの笑顔に、たこ焼きを頬張る子ども達の笑顔を思い浮かべて、なんだかほっこりとした気持ちになりました。
いつもは「おめでとう」を言ってもらう子どもたち。
誰かに「おめでとう」を伝え、喜ばせたときの気持ちはどうだったのでしょうね。こっそり聞いてみたいですね。